排尿した後の「残尿」、尿が近い、尿の回数が多い「頻尿」。「自分だけかも……」と、ひそかに不安を感じている人は、意外と多いようだ。安心感の得られる秘策をお伝えしたい。
今年の冬は、暖冬予想らしい。と言っても、冬場になるとトイレが近くなって、回数が増える。これは、発汗量が減って体内の水分蒸発が減るためで、誰しも経験することで病気でも何でもない。だけど、もっと悩ましい問題が、季節を問わずに起こってくる。会議や商談の前に慌てて駆け込んだトイレ、事なきを得てホッとした排尿後に、それは起こる。「尿漏れ」だ。
排尿を終えて、便器から離れた瞬間に、股間にじんわりと冷たい感触を覚えたかと思うと、尿が浸み出しているではないか。時にはズボンに点々と分かるほどのシミになって、人に知られぬよう、手にしたファイルで前を覆ってみたり……。
これって、果たして病気なのだろうか、自分だけなのだろうか。何とも悩ましい。いわゆる、「ちょい漏れ」という症状は、医学的には「排尿後尿滴下」と呼ばれる。平たく言うと、「排尿直後に意識せずに尿が出てくる」というお悩みである。
「排尿後尿滴下(ちょい漏れ)」は、ごく一部に病気に由来するものもあるが、ほとんどは、男性器の構造にも起因した問題で、病的とまでは言えないものが大半だ。そして、悩んでいる人は、とても多い。
実際に、札幌医科大学泌尿器科で、北海道の男性(40~79歳)に対して、「排尿後尿滴下(ちょい漏れ)」頻度を調べたところ、40歳代13.6%、50歳代39.0%、60歳代44.2%、70歳代41.2%という結果だった(出典 小林皇、他:日排尿機能会誌.2014;24(2):366-9)。
加齢に伴って増加傾向にあることが分かるが、40代でも50代でも、稀な症状というわけではない。同じ調査では、症状を抱えている人が困っており、生活の質も落ちていることが報告されている。
これには、尿を絞り出す球海綿体筋という筋肉の収縮が関わっている。これは射精にも関わる筋肉で、この収縮がうまくいっていないために尿道内に残尿が起こり、圧迫などによって外尿道口より漏れ出だしてしまうのだ。
悩ましい「残尿」に、一体どう対処したらいいのだろうか。何より手軽にできるのは、排尿後、尿路にある尿を出し切ること。「振る」「絞る」「待つ」などの対策は、誰もが試している手軽な対策のはずだ。加えて、「ミルキング」も試してみてはいかがだろう。
そこで、ホースを絞るように、陰のう(睾丸の入った袋)裏側の付け根部分を圧迫しながら、しぼり出す。乳しぼりの要領で行うので「ミルキング」と呼ばれるが、これにより尿道にとどまった尿を外へ出し切る効果がある。
尿漏れ予防には、尿道をピタッ締めることも大切だ。骨盤の底には、尿道を締める働きをしている筋肉(骨盤底筋)があるので、まず、そこを鍛える筋トレから始めよう。
骨盤は、年齢に関係なく鍛えることが知られている。ここで紹介する「筋トレ」は、自宅、通勤の電車内、オフィスなど、場所を選ばず気軽にできる簡単なトレーニングだ。
ただし、重要なのは毎日続けること。1日5分で構わないので、日々の日課にしたい。就寝前に必ず行うなど、日々の生活に組み込んで習慣にすると、長続きしやすくなる。
このトレーニングは、残尿の予防以外にも、思わぬ効果がある。骨盤底筋を含むインナーマッスルを鍛えることにもつながるので、ダイエット効果も期待できる。一石二鳥だ。
①椅子に座って足を肩幅に開き、足裏全体を床につけます。
②その姿勢のまま、肛門まわりの筋肉を、1分間のうち12~14秒ほど締めます(きつい方は、最初は5秒ぐらいから始めましょう)。肛門、尿道を締め、陰部全体をじわじわっと引き上げるイメージです。
★お腹や足、腰などに力が入らないように注意しましょう。
③1分間のうち、残りの40秒ほどは、体の力を抜き、全身をリラックスさせます。
④このサイクルを10回くりかえします。きつい方は、2~3回から始めましょう。
男性の「残尿、頻尿」の悩みは奥が深い。
「パンツやズボンにシミができてしまう」「ニオイが気になる」と、人知れず悩んでいる人は珍しくない。女性用の尿もれパッドや生理用品をひそかに使用している人も、実は少なくないようだ。
まだ程度が軽くても、「においに気づかれないか不安」「衣服にシミが残ったらどうしよう」と頭を抱えている人がある。中には、「まだ本格的な尿もれケア用品を使うほどではないけれど…」と不安な人もいる。
そんな、多様なニーズに応えてくれるのが『ライフリーさわやかパッド男性用』で、尿道口にフィットするような下着と組み合わせて、下着に貼り付けて使用する。微量(10cc)用から多めの量(250cc)まで使い分けができる。交換して使うことができ、洗濯や使用後の後片付けの手間もなく、持ち運びもできる。消臭ポリマーが配合されているのでニオイもばっちり閉じ込められる。体の前側を幅広くカバーするが、薄型なのでアウターに響かないため、つけていても快適だ。
もれの悩みをスカッと吹き飛ばし、オンもオフも全力投球したい。