尿モレ・尿失禁で悩む男性必見!原因とおすすめの対策方法
「力を入れると尿がもれる」
「尿モレって女性の問題と思っていたが、男性でも起こるの?」
こうした悩みや質問をお持ちの男性もいらっしゃるでしょう。
実は、尿モレや尿失禁にお悩みの男性の方も少なくはありません。
この記事では、「尿モレ(ちょいモレ)」に悩む男性の方のために、尿モレの原因やおすすめの対策方法について解説します。
1.男性の尿モレ(尿失禁)とは
尿モレ(尿失禁)などの尿トラブルを考える際には、尿の生産や排泄に関わる臓器、つまり、腎臓や尿管、膀胱、尿道といった泌尿器の働きに着目する必要があります。
泌尿器の中でも、「下部尿路」といわれる膀胱や尿道は、男女で構造の差があります。男性は女性よりも尿道が長く、曲がりくねっており、また尿道を取り囲む前立腺もあります。そのため、男性では尿が尿路を通っていく際の問題が起こりやすく、排尿障害、つまり尿が出きらないなどの症状が出やすいとされています。
一方、女性は男性に比べて尿路が短いです。骨盤の底を裏打ちするような筋肉が加齢などで弱くなることで、頻尿や尿モレ(尿失禁)が起こりやすいという特徴があります。
2.男性で尿モレ(尿失禁)を経験している人は実は多い
男性の尿モレは、加齢による膀胱の機能低下が原因となることがあります。
一方、20代〜50代の男性1,000人を対象とした調査結果では、トイレで用を足した後、チョロっと出た尿で下着やスーツが濡れてしまった…といった「ちょいモレ」経験をしたことのある男性は、全世代で84.6%と報告されています。高齢者男性以外でも尿モレ(尿失禁)を経験している男性が、実は多いことがわかります。
参考:安心できない!?男のパンツ事情 | 男女2000人にきいてみました! ちょいモレ意識調査
1. 男性に多いちょいモレ(おっかけモレ)とは
ちょいモレは、排尿後に自分の意思とは関係なく尿が垂れる症状です。このちょいモレは男性に多いとされています。男性は女性に比べて尿道が長いため、年齢に関係なく尿道に残った尿が少量出てしまうことが原因といわれています。
男性のおっかけモレについては、下記をご確認ください。
男性に起きやすいおっかけモレ(ちょいモレ)とは?その原因と予防方法について紹介!
3.尿モレ(尿失禁)の種類
では、男性に多い尿モレ(尿失禁)の代表的なものを説明します。
1. 腹圧性尿失禁
男性の場合は、前立腺肥大症によって尿道が圧迫され、膀胱の中に大量の尿が溜まってしまうことがあります。膀胱内に大量に尿が貯留した状態で腹に力を入れる、つまり、腹圧を高くした時に尿モレが生じてしまうことを「腹圧性尿失禁」と呼びます。また、前立腺がんの術後にもみられます。
2. 溢流性尿失禁
男性ならではの病気である前立性肥大症の症状が悪化すると、ますます膀胱内に尿が溜まりすぎるようになります。すると、溜まり切れなくなった尿がちょろちょろと、もれてくるようになることがあります。この症状を「溢流(いつりゅう)性尿失禁」といいます。自分では尿を出したいのに出せないが、尿が少しずつもれ出てしまう症状となります。この状態を放置すると腎臓を障害することがあるので早急な医療機関の受診がすすめられます。
3. 切迫性尿失禁
急に尿がしたくなり(尿意切迫感)我慢できずにもれてしまうのが「切迫性尿失禁」です。本来は脳からの指令で排尿はコントロールされていますが、脳血管障害などによりそのコントロールがうまくいかなくなった時などに起こります。
しかし多くの場合は、特に原因がないのに膀胱が勝手に収縮してしまい、尿意切迫感や切迫性尿失禁をきたしてしまいます。男性では前立腺肥大症も原因となります。
4. 機能性尿失禁
排尿機能は正常であっても、身体運動機能の低下や認知症が原因で起こる尿失禁のタイプもあります。例えば、歩行障害のためにトイレまで間に合わない、あるいは認知症のためにトイレで排尿できない、などのケースです。
このタイプの尿失禁の治療は、介護や生活環境の見直しを含めて取り組む必要があります。
4.尿モレ(尿失禁)の原因
それでは、尿モレの原因3つをご紹介していきます。
1. 身体機能の衰えによる尿モレ
加齢や筋力の衰えによって、骨盤底筋群という尿道括約筋を含む骨盤底の筋肉が緩むために、尿モレが起こることがあります。
2. 肥満による尿モレ
内臓型肥満と高血圧や高血糖、脂質異常が組み合わさった状態をメタボリック症候群と呼びます。このメタボリック症候群も尿モレのリスクを高めるといわれています。メタボは動脈硬化を誘発し、脳・脊髄や膀胱・尿道の血の巡りも悪くするため、排尿トラブルの要因となるのです。
その他にも、尿失禁などの原因として、肥満、糖尿病、飲水過多、過剰な食事摂取、喫煙、便秘などが挙げられます。
3. 前立腺肥大症などの病気による尿モレ
男性の尿モレは、前立腺肥大症などの病気が原因となっていることも多くあります。また、前立腺肥大症が原因となり過活動膀胱を引き起こす可能性があることにも注意が必要です。
前立腺肥大により尿道が圧迫され、尿が出づらくなると、膀胱が傷んでしまいます。すると、脳からの指令もうまく膀胱に伝わらなくなり、膀胱が勝手に収縮する「過活動膀胱」と呼ばれる状態になります。
5.男性の尿モレ(尿失禁)対策
では、尿モレ(尿失禁)にはどのような対策を取れば良いのでしょうか。3つの対策をご紹介します。
1. 骨盤底筋を鍛える(骨盤底筋体操)
軽い「腹圧性尿失禁」の場合は、骨盤底筋体操で尿道のまわりにある外尿道括約筋や骨盤底筋群を強くすることで改善が期待できます。
骨盤底筋体操は、骨盤の底にあり尿道を締めるはたらきをしている骨盤底筋を鍛えるための簡単なトレーニングです。
トレーニング方法については、「おっかけモレ筋トレ」をご確認ください。
2. 座って排尿する
立った状態で用を足すと、尿道の中に尿が溜まりやすくなってしまいます。これが尿モレの原因になることもあります。そのため、排尿時に洋式便座で座った状態で用を足すことも、尿モレの対策として効果が期待できます。
具体的には、座った状態で陰茎をしっかりと下向きに伸ばし、尿を出し切るようにすると良いでしょう。
3. 生活習慣を見直す
肥満をはじめとするメタボリック症候群も尿モレ(尿失禁)の原因になることを前述しました。食生活や運動習慣などの生活習慣の改善をすることで、尿モレ予防の効果が期待できます。暴飲暴食をしない、適度な運動を心がける、血糖・血圧を管理するなどことなどに気をつけ、肥満や高血圧などを予防・改善をしていきましょう。
4. 尿モレパッドなどの尿ケア専用品を活用する
こうしたセルフケアをしていても尿モレが気になる方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合には、男性向けの尿モレパッドや尿モレシートなどの尿ケア専用品の活用も効果的と考えられます。
男性用尿モレパッドや尿モレシートは、つけていても目立たず、少量の尿モレをしっかりカバーします。ご自分の尿モレの量などに合った尿ケア専用品を選んでみましょう。
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6.まとめ
男性の尿モレ、ちょいモレは、決して珍しいことではありません。多くの人がひっそりと経験しているものであり、しっかりと対策を取れば人に気づかれることもないでしょう。
尿モレにお悩みの場合は、ここでご紹介したように、骨盤底筋を鍛えたり生活習慣の改善を見直したりなどのセルフケアをまずは試してみてください。より安心して日々を送りたい場合は、尿モレパッドや尿モレシートなどの尿モレケア商品の活用も検討してみましょう。