女性の尿もれの原因
「女性に多い尿もれのタイプって?」「尿もれを悪化させる習慣って?」尿もれの基礎知識を正しく知って、セルフケアを心がけましょう。
そもそも尿もれの仕組みって?
私たちの骨盤の底にある、骨盤底筋という筋肉が弱ったことによって尿もれが起こります。骨盤底筋が健康な状態であれば、お腹に力がかかっても骨盤底筋の組織が反射的に尿道口を締め、尿もれを防ぎます。尿もれは骨盤底筋がゆるんでいるサインとも言えます。
女性に多い尿もれのタイプって?
せきやくしゃみをした時、階段を駆け降りた時など、尿意がないのにお腹に力を入れた時に起こる尿もれを「腹圧性尿失禁」といい、高齢者を除けば、女性で最もよくみられる尿もれのタイプです。もうひとつの代表的な女性の尿もれタイプとしてあるのが、特に年齢とともに重要性を増す「切迫性尿失禁」です。尿意を感じて、急いでトイレに向かっても、間に合わずにもれてしまうケースがこれに当たります。
尿もれを悪化させる排尿の習慣って?
健康な排尿は、「トイレへ行きたい」という感覚を確認してからトイレへ行き、膀胱が収縮して尿道がゆるむことで起こります。ところが次のような場合、尿もれを起こしやすく、また悪化させる傾向があります。
- おしっこをする時、お腹に強い力を入れて、腹筋の力でおしっこを絞り出している。
- 尿意を感じないのに、何度もトイレへ行く。
- おしっこが出終わっても、さらにいきんで尿が残っていないか確認する。
- 便秘気味の人が、毎日トイレでいきむ。
おしっこをする時は、骨盤底の力を抜いてスムーズに出すことが大切です。
女性の尿もれに関するよくある質問
Q1. 女性の尿もれの対策は?
骨盤底筋のゆるみによる尿もれは、筋肉を鍛えることで緩和する。または治る場合があります。尿意をコントロールしている筋肉(骨盤底筋)を鍛え、常にギュッと力を入れられるようにすることで、尿漏れを防ぎます。詳しくは「骨盤底筋体操」をご覧ください
Q2. 尿もれは病気ですか?
原因として多いのは、過活動性膀胱です。
蓄尿時(膀胱に尿が溜まる)に膀胱が勝手に収縮するため、急にがまんできないような尿意が起こり(尿意切迫感)、トイレまで間に合わずに尿が漏れることがあり、これを切迫性尿失禁と言います。病気によることもありますが、明らかな原因がないことも少なくありません。
Q3. 女性の尿もれパッドの選び方
尿とりパッドを頻繁に交換できる方や、尿量の少ない方には吸収量(CC)の少ない尿とりパッドが良いでしょう。対して、頻繁に尿とりパッドを交換できない方や尿量の多い方、一晩中お使いいただく方には、吸収量(CC)の多いパッドをおすすめします。