ご存知でしょうか?
厚生労働省によると、2025年には高齢者の5人に1人が認知症にかかり、要介護の原因の第一位になると予測されています。
さまざまな原因により脳の認知機能が低下する病気で、特効薬はまだありませんが、最近になって発症を遅らせる方法がわかってきました。
キーワードは「社会参加」と「歩行」、そしてこの二つのキーワードを掛け合わせたライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」です。
手軽に取り入れられる認知症予防
ライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」
- 芸術や趣味・ボランティア活動などで社会との接触により脳を刺激する【認知的アプローチ】
- 適度な運動とバランスの良い食事で脳の健康状態を良好に保つ【生理的アプローチ】
の、両面からのアプローチが効果的と近年実証されています。
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知的活動習慣をもつ読書、芸術鑑賞などの文化的活動を行う対人交流趣味やボランティア、ご近所づきあいなどをとおし、人とかかわる
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運動習慣をつけるウォーキングなどの有酸素運動が有効バランスの良い食事野菜や果物とともに、魚肉(たんぱく質)を多くとり、粗食をやめる
「ソーシャル・ウォーキング®」は、排泄ケアでおなじみのユニ・チャーム「ライフリー」が考案した認知症予防のための新しい取り組みで、認知的アプローチである「社会参加」と生理的アプローチである「歩行」を組み合わせたプログラムです。
誰かとおしゃべりをしながら散歩をする、街へ買い物に出かける、ゴミ出しをする、自然の中を歩く、名所旧跡をまわる、ボランティアや地域活動に参加する…と、取り組み方は十人十色。
また、ふだんどおりの歩き方でももちろんOKですが、息がはずみ、うっすらと汗をかく程度の歩幅と速度で歩くと認知症予防効果が高まることが分かっています。
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医学博士藤原佳典先生も推奨する
ソーシャル・ウォーキング®思考力や記憶力、注意力などの「流動性知能」は年齢とともに低下しがち。それを鍛え、維持するのにライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」は非常に有効です。
効果を得るためには、継続することが第一! 歩きながらのあいさつや声かけなど、身近なところから気軽に始めることが大切です。藤原佳典
東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム 研究部長/医学博士
初対面同士で、自然溢れる公園内をウォーキングし、ライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」の楽しさを体感しました。また、今回は歩行運動を補助する「ノルディックポール」という器具を使い、より効果的なウォーキングをしてもらいました。
- ソーシャル・ウォーキング®の体験会に参加された理由は?
新聞で「社会参加型」というキーワードに目がとまって、体験会への参加を決めました。長年股関節脱臼を患っていて、歩行が困難な状態だったんです。数年前に思いきって置換手術を受けてからは、自分の足で歩けることがしあわせで!
妻が出歩けるようになってからは、自然の中を散策したり、休日朝の散歩を楽しんだりしていましたが、このところ孫と遊ぶことが多くなり外出の機会が減っていたので、体験会は身体を動かすいい機会になりました。
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今回の体験会以外でもご夫婦で定期的にウォーキングを行っていると
のことですが、続けている理由は?
手術直後、少ししか歩けなかったんです。それが、今日は2km歩けた!今日は5km歩けた!と歩行距離を伸ばして達成感を重ねていくうちに、歩くこと自体が楽しみになりました。子どもたちの世話にならなくてもいいようにといった意味でも、夫婦でたくさん歩いて、認知症予防に励みたいと思っています。
どんな運動も、毎日のリズムに取り入れることが大事だと思います。ソーシャル・ウォーキング®も習慣化できたらいいですね。
- これまで「社会交流」+「歩行」のご経験はありましたか?
今回のライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」体験会が初めての経験でした。知り合いにご案内をいただいたのですが、会場を確認すると大仙公園でした。長年気になっていた場所で、いつか自分の足で大仙公園を散策したいと思っていたので、思い切って申し込みました。
- 体験会のご参加にあたって、何か不安はありましたか?
実は少し前から脚に不調があらわれていたんです。ひざ下にしびれるような感覚があって、病院で定期的に治療を受けていますから、参加することに若干の不安がありました。といっても、歩くことは大好きですし、脚の不安よりも前向きな気持ちが勝っていたので、自分のノルディックポール持参でがんばりました。
- 体験会に参加したご感想は?
家にいると、脚の痛みを恐れるあまり思うように動けないことがありますが、大勢の方と一緒だと意外に歩けるものですね。色んな話をたくさん聞けたので、とても刺激になりました。歩いた距離もちょうどよかったので、また機会があったら参加したいと思います。
- ウォーキングはいつからされていますか?
きっかけは、50代前半で訪れた仕事の転機です。生活を見直そうと、ウォーキングを始めました。散歩をしていると、四季の移り変わりや一杯の水のおいしさなどサラリーマン人生では知り得なかった発見があって、もっと歩きたいと思うようになりました。
- 歩くことで精神的に、身体的に、どのような変化が?
地域のウォーキング協会の会員になって、同好の士と交流しながらウォーキングを続けるうち、たくさんのよろこびや楽しみを知りました。意識して続けていたら、高めだった血圧も、いつの間にか正常値に戻っていました。サラリーマン時代には考えられないくらい、精神的にも肉体的にも、毎日充実していると感じています。
- 今後の目標は?
「ソーシャル・ウォーキング®」という言葉を知る以前から、「ながらウォーキング」を生活に取り入れていました。歩くことが大好きで始めて、80歳で四国遍路するのが目下の夢。それまでとにかく一生懸命練習して歩いて体を作って。生きている証の「やった!」っていうのを今後も感じていきたいです。
ご参加された皆様は、ガイドボランティアの方の古墳の解説にうなずき、笑顔を浮かべウォーキングを楽しんでいるご様子でした。
認知症予防を知ろう
認知症を予防しよう
- 認知症のカギは「一次予防」。最新のアプローチとは?
- 診断と予防の重要性が高まる今、認知症の緩和や改善に着目
- 特別な栄養素よりも「バランスの良い食事」
- 激しい運動は必要ない。ほどよい活動を仲間と楽しむ
- 毎日の歯みがきで認知症対策。オーラルフレイルにも要注意
- 10年後に備えて脳の「予備力」をつくる
- 自分が楽しめる、人に喜ばれる交流を長く続ける
- シェアする、書き出す。簡単ストレスマネジメント
- 認知症の人の日常生活を支える、さまざまな取り組みがはじまっている
- 私にもできる!?ライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」体験者に話を聞いてみました
- 「出かけるのが億劫」で、家にいることが多くなってませんか?それは認知症のサインかも!?