「有酸素運動」と「社会参加」を続けて、認知症予防、はじめませんか?
高齢者の5人に1人がかかる認知症
認知症は、さまざまな原因で脳の神経細胞が死んで認知機能が低下する病気。今見聞きしたことを忘れる、先を予想して行動することができなくなる、といった症状が現れ、生活に支障が生じます。
患者数は今後、高齢者の5人に1人へと急激に増え、要介護の原因の第一位になると予測されています。
「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 九州大学 二宮教授)による速報値をもとに作成
認知症予防の方法は!?
認知症には、まだ特効薬がありません。しかし最近、認知症の発症を遅らせる方法がわかってきました。それは、下の2つを組み合わせる方法で、言い換えれば、脳の滋養と鍛練です。この方法で、今すぐ認知症予防をはじめ、健康長寿をめざしましょう!
認知的アプローチ
知的活動習慣をもつ
読書、芸術鑑賞などの文化的活動を行う
対人交流
趣味やボランティア、ご近所づきあいなどをとおし、人とかかわる
生理的アプローチ
運動習慣をつける
ウォーキングなどの有酸素運動が有効
バランスの良い食事
野菜や果物とともに、魚肉(たんぱく質)を多くとり、粗食をやめる
「ソーシャル・ウォーキング®」をオススメします!
『ソーシャル・ウォーキング®』とは、「社会参加&歩行」の造語で、人と関わり、楽しみながら歩くことを誰もが取り組みやすい形にした認知症予防のためのウォーキングです。ボランティア活動や地域活動など直接的な「社会参加」に加え、地域の隠れた名店を探したり、誰かとおしゃべりをしたり、「社会参加のきっかけ」になることも含みます。
「社会参加」そのものに認知機能の低下を予防する効果があることに加え、ウォーキングに社会参加という目的を持たせることで、ウォーキングを習慣化させることを狙いとしています。
ソーシャル
認知的アプローチ
ポイントは「人と楽しくかかわること」
一番のポイントは、「人とかかわる」こと。外出して人とかかわれば、楽しいおしゃべりの時間が生まれます。そして、風、音、香りなどによって五感が刺激されます。
さらに、ボランティア活動などの社会参加をとおして歩けば、記憶力、注意力、想像力が使われ、楽しく認知症予防ができます。
ウォーキング
生理的アプローチ
「しっかり歩行」が脳に効く!!
脳に効く歩行のポイントは、普段の掃除や料理などの家事で行っている身体活動に加え、“息がはずみ、うっすらと汗をかく”ウォーキングをしっかりと行うこと。
具体的には、「1回15~30分」 「週2~3回」 「歩幅広め」 「早歩き」を意識すると良いでしょう。
ソーシャル・ウォーキング®!
おすすめ度チェック
- 足腰に自信がない。
- 家族以外の人との交流が
ほとんどない。 - 日々の暮らしに充実感がない。
- 速く歩くことができない。
- 仕事やボランティアなどの役割が
ない。 - 歩幅が狭い。
- 散歩や体操などの習慣がない。
- 趣味などの楽しみがない。
- 尿もれの不安があって外出を
控えがちである。
1つでも該当したら、ソーシャル・ウォーキング®を生活の中に取り入れましょう。
認知症予防を知ろう
認知症を予防しよう
- 認知症のカギは「一次予防」。最新のアプローチとは?
- 診断と予防の重要性が高まる今、認知症の緩和や改善に着目
- 特別な栄養素よりも「バランスの良い食事」
- 激しい運動は必要ない。ほどよい活動を仲間と楽しむ
- 毎日の歯みがきで認知症対策。オーラルフレイルにも要注意
- 10年後に備えて脳の「予備力」をつくる
- 自分が楽しめる、人に喜ばれる交流を長く続ける
- シェアする、書き出す。簡単ストレスマネジメント
- 認知症の人の日常生活を支える、さまざまな取り組みがはじまっている
- 私にもできる!?ライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」体験者に話を聞いてみました
- 「出かけるのが億劫」で、家にいることが多くなってませんか?それは認知症のサインかも!?